トンネル工事現場における排水ポンプの遠隔監視
業種:土木業・建設業
導入製品:MODE Sensor Cloud
導入センサー:C3lessセンサ
課題
トンネル工事の現場では、工事現場が水没しないよう常に地下水をポンプで排出する必要があり、365日毎日排水ポンプの稼働状態を巡視しなければなりません。午前・午後1回程度の巡視でも作業員は丸一日手配する必要があり、労力・コストがかかります。また休日における一人作業は安全面にも課題があります。
導入効果
無給電で動作するIoT電流センサ 「C3lessセンサ」を排水ポンプに設置し、電流値を測定することでポンプの稼働状況を遠隔から監視できるようにしました。これによりいつでも・どこからでも排水ポンプの稼働状況を把握する事ができるようになり、排水ポンプを巡視する作業員の労力・コストの削減、そして残業時間の削減にも効果があります。また休日の一人作業に伴う、事故発生のリスク低減にもつながります。
ポイント
C3lessセンサは無給電で動作するセンサーのため、電源のON/OFFや電池交換などの面倒な作業が不要です。また工事現場内は様々な機械が作動しているため電波にとっては過酷な環境ですが、長距離伝送できることが特徴のLoRa方式のおかげで少ないゲートウェイでも広範囲をカバーすることが可能です。
工事現場はデジタル化が難しい分野ではありますが、IoTを利用することにより安全性・作業効率の向上、コスト削減の余地が大きいとも言えます。トンネル工事の現場は細長い屋内のためどうしても通信環境が不安定になりやすいのが特徴です。どのように安定した通信環境を整備するかが今後の課題です。